Alienware Aurora R16 仕様 (買って試してわかったこと)

使い続けて1ヶ月たったのでわかったことなど書き残しておきます。

 

今の構成(HWINFO64)

 

AWCC(Alienware Command Center)

Aurora R16のAWCCのバージョンはVer.6。R15以前のVer.5系とは操作画面がだいぶ異なるので使い方が異なる。

一番大きな違いはパフォーマンス設定で、細かいオーバークロック設定は基本的に存在せず、ファンコントロールで温度を制御することが主体となる。例えばCPUクロックやGPUクロックの上乗せはVer.6ではできない。またカスタム設定は1個しか持てず、2個以上の自分の設定を保存することができない。例えば夏用・冬用に自分の設定を作って保存することができない。(※XTUは使えるがそれを使うなら最初から自作しよう)

その他、音源に関する細かい設定も無くなった。すべてDolbyアプリから制御することになる。ゲームで足音などを細かく聞き分けたり、音楽をイコライザ制御でカスタマイズしたりといったことはVer.6ではできない。

 

後ろ側の取っ手

ケース背面にある黒い取っ手を引っ張るとサイドパネルが外れるのはR16でも同じ。違いはその取っ手を固定するネジが、R16では完全に外れなくなった(取っ手から完全には抜けなくなった)のでなくす心配がなくなったことと、大きめのマイナスドライバーでも外せるような強固なものになったこと。R11あたりまでのサイドパネル用ネジは一度でも舐めてしまうとおしまいだった(のでオークションに出品されているAurora筐体は背面ネジが無いものが多い)けど、R16ではそのような心配は不要。

 

メモリ(RAM)

搭載するメモリの最大量とXMP有無に関してマザーボードの制限を受ける。CPU(メモコン)の制限ではなくあくまでマザー側の制限。

メモリ32GB(16GBx2)の場合

DDR5-5600のメモリを使うことができる。5600設定はXMPでもSPDでも良い。デフォルトだとマザーボード側がXMPを読みにいってくれる。UEFIのAdvanced SettingsでXMP項目をONにすることができる。(OFFにもできる)

速さを狙うなら32GB構成にし、XMPをONにすることでCL40などのメモリが使えるだろう。

値段が相場の2倍ほど高くても保守対象となるメモリがほしいならKingston Fury XMPを買うと良いだろう。Dellのアップグレードパーツのページだと「16GB - 1Rx8 DDR5 UDIMM 5600MT/s XMP」と書いてあるのがそれ。これを2枚買えば32GBとなる。

メモリ64GB(32GBx2)の場合

DDR5-5200までのメモリしか使えない。XMPが無視され、SPDの情報が使われる。UEFIのAdvanced SettingsでXMPの入力欄が強制的にグレーアウトされる。仮にOCメモリでDDR5-5600やDDR5-5200のメモリを差した場合、XMPが無視されるためSPDが読み込まれる。その結果DDR5-4800として動くことになることが多いだろう。(DDR5-5600のOCメモリはDDR5-4800のものが多いように感じる)

したがって、Aurora R16で64GB構成にする場合は、SPDでDDR5-5200で動かせるメモリを探す必要があるJEDEC準拠のDDR5-5600やDDR5-5200のメモリ(定番だとCrucial)であれば42-42-42 1.1Vで動いてくれる。これが64GB構成の最速となる。

間違ってもOCメモリを買ってはいけないDellのセルフ保守パーツを購入する場合は、Kingston Fury XMPではなく、XMPと書かれていないヒートシンク無しの緑色基板の安っぽそうなメモリを買うこと。でも純正パーツは高価なのでCrucial等の他社製品を買った方がマシだろう。なお、CrucialのDDR5-5600はPROでもPROじゃなくても良い(DDR5-5200はPROは存在しないので無印のを買う)。参考までにDDR5-5600 PROのメモリのSPDはこんな感じ。

 

安定性を取るならCentury MicroのDDR5-5200が安定すると思われる。

 

気が向いたらまた書きます。