大連のこと

中国の北東部、遼寧省に大連という都市がある。日露戦争のときに戦場となった旅順という都市の隣にある街で、成田からだとだいたい2時間半から3時間で行くことができる。

仕事の都合で大連へ行くようになったのは10年ほど前からで、ここ数年の発展は目を見張るものがある。特に先進技術、例えばスマホを使った決済では日本より遥かに進んでいて、仕事が終わってタクシーを呼んで飲み屋で割り勘して決済するまで、すべてを手持ちのスマホで済ませることができる。偽造通貨の問題があるという背景はともかく、現実として、日本の技術の後れを痛感する。

そんな大連、行けば必ず歓迎される。歓迎する義務というか、儀式。むこうは皆で食事をするという文化が日本よりも重要視されているそうで、いわゆる大皿料理を円卓で食べるというのは日本でも中華料理屋で見ることができるだろうが、それが強制的に行なわれたわけで。先日も数日間行ってたのだけど、その時の写真を貼っておこうと思う。

 

大連のレストランでは、お店にもよるんだけれども、こんな感じでサンプルが並べられている。サンプルには名前と価格が書かれていて、どんな料理なのかを知ることができる。日本人には料理の名前を読むことができないし、読めても中身を想像できないから、こういう仕組みは非常にありがたい。(同じ漢字の国でも簡体字は読めないし意味が異なることも多いのだ)

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魚介類は水槽に入っていることが多い。レストランに入ると店員さんが1人ついてきて、その人に食べたい素材と食べ方を言うと、指定した料理が出てくるという仕組み。

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日本では見ることができない生物もあるけど、店員さんが気を遣ってヤバそうな素材を隠してくれることもある。鶏の頭とかはグロテスクに感じる場合もあるから、そういう気遣いは助かる。今回訪れたお店は魚介類だったので変な素材はなかったけどね。

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ひっくり返っているカニがいるけど、死にたてのカニなんだろうな。手前の棒状のものはバイガイだよ。

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乾物とか調理済みの卵とか。ちなみに中国では生卵を食べられない人は結構多いという話をきいた。お国柄というか、流通の違いもあるんだそうな。

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これは別のお店で食べたパイナップルご飯。日本でいう食べログのようなものをスマホアプリで検索してヒットした店で出てきたもの。若い人がデートで使うお店だそうで、このパイナップルご飯も人気があるらしい。しかし見た目の通り、味はパインアメ。でも甘くない。だから別皿にあるハチミツを掛けて食べる。まあ、不味いよねw

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日本だと中華料理は人気があるというか、比較的ハズさないことが多いと思う。接待やデートで迷ったら中華にしておけば失敗しないことが多いと言われることもある。でも、中国で食べる中華料理は日本人向けではないからか、はっきり言っておいしくない!w どこでなにを食べてもおいしくないw

日本食屋へ行くとはっきりわかるんだけれども、出汁というか旨味がきいてないから味が薄っぺらいと思うことが多い。香辛料を上手に使っているものも希にあるんだけれども、9割方は作りが雑。辛い料理だと山椒のきいたものは美味しいと思うけど、唐辛子重視のものは微妙。麺類はコシがなくてグニャグニャ。パン(パオ?)は不味くないけど単体で食べるものではない。肉類はロバとかはメジャーな肉類の中ではおいしい方。鶏肉は日本だとニワトリのことを言うけれども、むこうだとニワトリ以外のこともあるから、何の鳥なのかをきちんと確認した方が良い。卵も同じ。ダチョウとかアヒルとかの卵も普通に手に入る。その辺はさすが中国だなあと思うんだ。